線香花火ナイト(平成30年7月豪雨災害から6年)
2024年7月5日 10時10分週末の7月6日(土)、吉田町では夏祭りが開催されます。
夏祭りを迎えるたびに思い出すのが6年前の西日本豪雨災害です。ちょうどあの日(7月7日)も、吉田町夏祭りが開催される予定でした。朝5時過ぎに目が覚めると、自宅横を流れる川の水があふれだし、農園や下流の住宅に流れ込んでいました。窓から見えるみかん山は頂上付近から崩れ、トンネル入り口をふさいでいるのも確認できました。土石流によって自宅が海まで押し流され、亡くなった友人もいました。
2018年7月7日(土) 吉田町白浦
あれから6年が経過しました。いたるところで崩壊していた橋や通行止めだった道路は早急に復旧され、甚大な被害を受けた農地についても、早いところでは苗木を植えられるまでに復興が進んでいます。
豪雨災害以降、令和になって開催された吉田町夏祭りはまだ2回だけです。(令和2・3年度は新型コロナウイルス感染拡大状況を考慮し中止、令和5年度は大雨警報発令のため中止)今年は天気もよさそうで、久しぶりににぎやかな夏祭りがかえってきそうです。子供たちには、祭りを目一杯楽しむとともに、たくさんのふるさとの思い出を作ってほしいと思います。
その一方で、翌日の7月7日(日)は平成30年7月豪雨災害の発生からちょうど6年目に当たります。吉田伊達広場では、7日(日)午前9時から「追悼献花式」が、午前10時からは「自由献花」が行われます。これは『犠牲となられた方々のご冥福を祈り追悼の意を表すとともに、災害の経験と教訓を風化させることなく後世に伝えていく』ことを願って行われます。(正午には、行政連絡放送で「黙とう」が呼びかけられます。)
また「自由献花」が終わった後の午後7時からは、同じ吉田伊達広場で「100万人の線香花火ナイトin宇和島」(小雨決行)が開催されます。東日本大震災で旅立たれた方に届くようにと2011年に始まった「線香花火ナイト」は、日本中の優しい線香花火の灯りが、お空からも「天の川のように見えますように」との願いを込めて年3回行われてきました。その3回の開催日には、次のような意味がありました。
3月11日 東日本大震災 発生日
7月7日 七夕
8月11日 東日本大震災犠牲者のお盆前の月命日
7月7日の七夕の日は、奇しくも吉田町で甚大な被害がでた西日本豪雨災害発生の日でした。今回、子供たちが絵を描いた泉貨紙で灯篭を作り、会場を飾ることになっています。(吉田小も協力しました)亡くなった方々を偲びながら、いま隣にいる大切な人たちに想いを伝え合いながら、線香花火に火を灯しませんか。